Camellia sinensis (チャノキ)

茶は、アルコールを含まない飲み物として世界中で親しまれており、年間生産量は300万トンを超える。

Camellia sinensisの花
Camellia sinensisの花(撮影:Andrew McRobb, RBG Kew)

物种信息

  • 学名: Camellia sinensis (L.) Kuntze
  • 常用名称: Tea(英名) cha, chai(ヒンズー語名) thayilai(タミル語名)
  • 保护状况: 真の「野生種」が現存するかは不明。
  • 栖息地: 森林帯
  • 已知危险: 世界各地の様々な社会慣習(例えば、日本の茶道、イギリスでの「お茶の時間」等)を生み出す主要な飲料の1つ。興奮性を有する医薬としても使用されている。茶には、カフェイン、テオフィリン、アミノフィリンが含まれ、大量に摂取した場合、これらの成分が好ましくない副作用を生じることがある。

分类

  • 纲: トクサ鋼
  • 亚纲: モクレン亜鋼
  • 总目: キク上目
  • 目: ツツジ目
  • 科: ツバキ科
  • 属: ツバキ属

この種について

チャノキは低木で、その葉から温かい飲み物を作るために栽培されている。興奮作用と健康効果が評価され、日本の茶道や英国のティータイムなど社会的儀式にも使用されている。Camellia sinensis var. sinensis(中国茶)とC. sinensis var. assamica(アッサム茶、インド茶)の2変種が確認されている。何世紀にもわたり、紅茶と緑茶は異なる植物から作られていると考えられていた。実際には、同じ種の植物から作られているのであるが、紅茶は発酵させて作られる。

近年の過剰生産から茶の価格は下落し、労働者の賃金は極めて低下している。フェアトレード茶工場が生産農家により高い価格を支払う傾向にあり、結果として労働者の収入増加につながっている。フェアトレード製品を購入する消費者も増えつつある。

原産地と分布

茶の原産地は正確には分かっていない。Camellia sinensis var. sinensis は雲南省西部、C. sinensis var. assamicaはアッサム(インド)の温暖な地域、ビルマ、タイ、ラオス、カンボジア、中国南部が原産地であると考えられている。いわゆる「野生」の茶が森に自生していることがあるが、過去に栽培していた茶の残存木である可能性が高い。

植物の特徴

チャノキは常緑低木で、成長すると最大で17 mに達する。通常、栽培作物とする場合は剪定によって樹高2 m未満に維持されている。葉は明るい緑色で光沢があり、多くの場合裏側は毛で覆われている。花は香りがあり、単独で、または2~4個の花で花房を形成する。果実は褐色をおびた緑色で、1~4個の球形または扁平の種子を持つ。

Camellia sinensis var. sinensis は、アッサム茶よりも耐寒性があり、葉はより小型で幅が狭い。葉は、緑茶および発酵中国茶の生産に使用される。C. sinensis var. assamicaは、自生の状態では(栽培していない状態)では高木であり、粗く枝分かれして約17 mに達する。耐寒性は中国茶よりも低く、葉はより大きく、垂れ下がり皮革様の硬さがあり、アッサム(インド)紅茶の生産に使用されている。

種の危機と保護

真の「野生種」のCamellia sinensisが現存するかどうかは不明である。

Camellia sinensisはタンザニアの保護区では侵略的有害種と見なされている。また、マダガスカル島では、森林で生存域を拡大し、重要なキツネザルの生息地である自然林の再生に多大な悪影響を与えていると報告されている。

用途

更多信息

中国では、茶は薬用浸出液、噛み茶、漬物として、4,000年以上にわたり使用されてきた。西暦650年の唐王朝の記録では、チャノキが中国のほとんどの地域で栽培され、茶の製造工程が十分に確立されていたことが示されている。茶は日本には西暦600年頃、中国で学んだあと帰国した仏教僧によってもたらされた。8世紀から9世紀にかけて茶は廷室および仏教界に広がり、茶の文化が発展することになった。1330年代を過ぎるころには、日本中のあらゆる階級が茶を飲んでいた。茶が急速に広がって様々な文化に吸収されていったのは、その給仕の仕方に起因するという説がある。すなわち、茶を準備する段取りが、社会的な相互作用が生まれる機会を提供し、入念な儀式の発展をうながしたというのである。東インド会社が全盛だった1800年代初頭には、英国人は年間900万杯の茶を飲んでいた。現在、英国だけでも1日に1億6,500万杯、すなわち年間620億杯の紅茶を飲んでいる。年間300万トン以上の茶が生産されており、その約30%を最大の茶葉生産国であるインドが生産している。

中国における茶の薬効の歴史は約5,000年前にさかのぼる。伝統的な漢方薬における茶の使用は、多数の文献に記録されており、200種類を超える疾患の治療に使用できるという説もある。茶は南アジアの主な伝統医療では重要な薬剤とはされていない。医学的には、茶はほとんどが興奮剤や収れん性外用液またはうがい薬として使われ、消化器系疾患や、発熱時の制汗のための注射液としても使用されることがある。インドのタミル・ナドゥ州では茶の葉が、躁病、麻痺、神経過敏、神経痛、不眠症のホメオパシー療法に使用されている。茶の刺激作用は、カフェインなどのキサンチン誘導体により生じる。カフェインは、一部の市販薬に興奮性成分として少量が含まれ、アスピリンなどの鎮痛薬と組み合わされていることが多い。茶葉の浸出液は、かつて虫刺され治療薬として使用されていた。

茶の飲みすぎについて

カフェインの過剰摂取は、頭痛や不安傷害を生じることがある。カフェイン、アミノフィリン、またはテオフィリンを母乳養育中の母親が常習的に過剰摂取すると、乳児に神経過敏や睡眠パターンの悪化が生ずる場合がある。テオフィリンおよびアミノフィリンの大量の摂取は、動悸、吐気、不眠、痙攣などの心臓障害を含む副作用を生ずる可能性がある。高用量のテオフィリンおよびアミノフィリンを同時に摂取したとき、または、他の特定の薬剤と併用した場合、毒性作用が最も起きやすい。食道ガンと茶の過量摂取およびその結果生じる濃縮タンニン化合物の間にはある程度の相関性があると報告されている。茶には主にカフェインに起因する利尿作用があり、腸における鉄の吸収を抑制することがある。

茶に含まれる活性化合成

この10年間には茶の薬効成分に強い関心が寄せられるようになった。茶にはテオフィリンと称する、喘息などの呼吸器系疾患の許可治療薬である化合物が含まれる。さらに茶には、抗酸化作用があり、心臓病やガンを予防するなど健康に良いとされているフラボノイドが含まれている。茶フラボノイドには抗炎症作用および抗菌または抗微生物作用もあると報告されている。一部の研究は茶が虫歯を防止する可能性があると示唆している。茶は収れん作用のために一部の化粧品にも使用されている。茶の化学成分は、栽培環境や茶葉の処理方法などの多様な要素によって大きく異なる。

ミレニアム・シード・バンク:種子の保存

キューのミレニアム・シード・バンク共同計画は、危機的状況にある植物や将来有用と考えられる植物を中心に、世界中の植物の命を守ることを目的としている。種子は乾燥させ、包装して氷点下でウェイクハースト・プレイスの種子貯蔵室に保管される。

種子の概要:1,000個あたりの平均重量1,515.1 g

ミレニアム・シード・バンクにおける種子コレクション数:2

種子の貯蔵性:中間?加湿保存が望ましい。

栽培

キューでは、チャノキは種子から育てられると共に苗でも持ち込まれている。チャイニーズ・ウッドランド・ガーデンにある屋外栽培のチャノキの茂みは、1992年に植えたもので、完全耐寒性を証明して降雪や-8度の冬の気温にも耐えている。茂みの周囲にはマルチを使用して健全な成長を促し、春には放出制御型の肥料を与えている。周囲の土壌PHは低いのだが、これは酸性土の必要なチャノキに適している。渇水期が続く時は潅水が必要である。チャノキは成長が遅く、秋には白い花を咲かせる。

キューでのチャノキの位置

キューでのチャノキの位置

チャノキはキューのテンペレート・ハウス(温帯植物温室)の中で育っているほか、エクストラータ樹上遊歩道近くのチャイニーズ・ウッドランド・ガーデンでも見られる。

キューの舞台裏の一つである商用植物コレクションには68個のCamellia sinensisの生産物サンプルが保管されている。詳細は、ePIC(植物電子情報センター)で見ることができる。さらに、C. sinensisの乾燥標本台紙はキューの植物標本館に保管されている。2007年にモザンビークで採集した標本の詳細は、オンライン植物標本カタログで検索できる。


参考文献と製作:

科学編集:Michiel van Slageren
寄稿:Mark Nesbitt、Tony Hall
校正:Emma Tredwell
Helen Sandersonの寄稿に感謝の意を表します。